島根県 松江駅近くの歓楽街「伊勢宮(いせみや)」。その伊勢宮から小道に入って3分ほど歩いた場所にあるのが、今回ご紹介する「くいものや祭菜」です。
店内はカウンターのみで、マスターと奥様のお二人で切り盛りされてます。居酒屋でありながら、ちょっとだけバーのような雰囲気もあり、料理だけでなく雰囲気も楽しめる隠れ家的なお店です。
マスターと奥様は二人共なごやかな雰囲気で気取った感じがないですし、旅行系YouTubeで動画が上がってることもあり県外からの旅行者のお客さんも多いみたいで、常連じゃなくても入りやすい雰囲気ですよ。
カップルや女子会、気心知れたお友達との飲み会など、いずれにもオススメできますし、はじめて島根に旅行に来た人にもぜひ寄ってほしいお店です。
伊勢宮通りから路地に入って徒歩数分
くいものや祭菜さんは、伊勢宮通りから路地に入って徒歩数分の所にあります。なおかつ建物のちょっと奥に入り口があるので最初はたじろぐかもしれませんが、入りやすい雰囲気のお店ですので臆せずどうぞ。
山陰では珍しい「電気ブラン」で乾杯
居酒屋と言えばビールで乾杯! が定番ですが、こちらのお店ではビール、日本酒、ハイボールなど定番のお酒に加えて「電気ブラン」も楽しめます。
電気ブランはちょっとウイスキーに似ている味で、明治時代に日本で「電気」を使えるようになってまだ間もない頃に東京浅草の神谷バーが作り出したお酒。
こちらのお店では、お客さんとして毎日のように通っていた人が20年前に持ち込んでからお店で出すようになり、今では正式メニューになっています。
当時は東京で千円で手に入った電気ブランですが西日本ではなかなか手に入らず、他県で三千円で買ってきて出していたということで、こちらのお店と共に歩んできたお酒なんです。
松江市在住の私はこのお店で初めて飲んだのですが、独特の風味がクセになりますし、値段がビールよりちょっと安いので毎回注文してしまてます。ハイボールで飲むことが多いですが、ストレートもあるのでウイスキーのストレートが飲める人であれば挑戦してみてはどうでしょう。
甘いお酒が好きな人におすすめ「山楂酒(サンザシチュウ)」
甘いお酒が好きな方にお薦めなのが中国の果実酒「山楂酒(サンザシチュウ)」。見た目にも鮮やかで、味は甘口、中国の山楂(サンザシ)の実に特有の香りがほのかにします。
といっても私は山楂酒(サンザシチュウ)というお酒はここでしか飲んだことないので、この香りが山楂(サンザシ)特有の香りかどうかはわからないんですけどね(笑
マグロの濃厚な旨味を楽しめる「まぐろのユッケ風」
私がいつも最初に注文するのが「まぐろのユッケ風」です。中央にマグロのすり身があり、一緒にお皿に入った甘辛いタレと良く混ぜて海苔にのせて食べると実に美味しいです。
火を使わない料理ということもあってすぐに出てきますので、まぐろのユッケ風を楽しみながら他の料理ができあがるのを待つのがおすすめです。
熱々を頬張りたい「つぶ貝のエスカルゴ風」
続いてご紹介するのは「つぶ貝のエスカルゴ風」です。おちょこ程の小さな器に貝を小さく切って入れた上で他の食材と一緒に火を通し、最後に表面を軽く炙った状態で頂きます。
「エスカルゴ風」と言っても入っているのは海の貝「つぶ貝」。つぶ貝は寿司のネタとしても人気ですが、こうして火を通してあると更に味が濃厚になって美味しいですよ。
見た目も小さなグラタンみたいで可愛いですし、熱々をちょっとづつ食べながらビールを流し込むと最高です!
したたる脂でお酒もすすむ「手羽塩焼き」が旨い!
「くいものや祭菜」に行くと私が必ず注文するのがこの「手羽塩焼き」です。手羽を焼いて塩を振ってあるシンプルな料理なのですが、手羽の脂がジュワッと口にとろけて本当に美味しいです!
ビールやハイボールはもちろん、先程の電気ブランともよく合って、かぶりつく手とお酒を飲む手が交互に止まらなくなる一品です!
これが餃子!? 祭菜に行ったら是非食べて欲しい鉄板餃子!
くいものや祭菜さんの名物の一つとも言える鉄板餃子。はじめて注文した時はびっくりしましたが、なんと皮で包まれていません。
まるで餃子の中身だけ取り出したかのようですが、こちらの鉄板餃子はこれが正解。美味しいし熱々で出して頂いて鉄板の上で音を立てている様はテンションが上がるので是非食べてみてくださいね。
うどんと餃子のラザニア風
うどんと餃子のラザニア風も他ではちょっと見たことのないメニューですよね。
ラザニアはイタリアの料理ですが、入っている食材は餃子・うどんであり、イタリア・中国・日本が一緒になった国際的料理ですね。スライスしたパンが添えてあるのがニクいです(笑
味の方は濃厚なチーズと、うどん・餃子がバッチリ合って、これをスライスしたパンに乗せて食べるの良し、そのまま頬張るも良し。こちらもお酒に良く合って飲む手が止まりません…!
七輪で焼くのが楽しい料理の数々
上の写真は「焼きアスパラ」「ハタハタ」「焼ききのこ」です。これらを注文すると、まずは客席まで火のつけてある七輪が運ばれてきて、この上で客みずからが焼いて食べるんです。
この席で七輪を使って焼く作業がなんとも楽しい。火遊びが好きだった子供の頃を思い出してつい夢中になってお世話(?)を焼いてしまいます(笑
お店の方いわく「誰かが七輪注文すると他の人も注文するんですよ笑」とのことで、他の人が焼いてるのを見るとつい自分も焼きたくなってしまう楽しい料理です。焼いてる様子を動画に撮ったので良ければご覧ください。
なお、ハタハタはしっぽや頭が七輪からはみ出してしまうので、こまめに移動させつつ頭の先から尻尾の先までしっかりと火を通してください。ちょっと焦げるぐらいまでしっかりと焼くのがおすすめです。
島根県はハタハタが取れる南端の地
ハタハタはオホーツク海から鳥取・島根の範囲で取れる魚です。白身でウロコがなく、身は淡白でありながら脂がたっぷりと乗って美味しいですよ。
ビールやハイボールとも合いますが、こちらのお店には地酒もあります。山陰の冬の風物詩ハタハタと島根の地酒で一緒に頂くのもおすすめです!
濃厚な旨みの「親ガニ」は、あの松葉ガニの親
島根・鳥取の冬と言えば松葉ガニですが、松葉ガニはなんせ金額が高く一匹1万円以上はするため、気軽に居酒屋で頼めるものではありません。
そんな山陰で、家庭の味として親しまれているのが「親ガニ」です。親ガニは高級食材「松葉ガニ」のメスで、親ガニから松葉ガニが生まれるので松葉ガニの親と言える存在です。
親ガニは松葉ガニに比べると小型ですが味が濃厚で、ついつい無言でほじくってしまうのはどちらも同じ。こちらのお店では、ほじくるのがめんどうな親ガニの身を全部甲羅の上に出して食べやすい形で頂けます。
私は初めてここで食べた時、「あの面倒な作業を全部してくれたのか….!」と感動しました。11月〜12月に島根に行ったら、是非「くいものや祭菜」で親ガニを楽しんでくださいね。
なお、親ガニの価格は1匹1500円。松葉ガニに比べて約10分の1の価格で楽しめるのも嬉しいです。
「広島風そば入りタコ玉」でお腹も満足
何かお腹に溜まるものが食べたいな〜という方には「広島風そば入タコ玉」をどうぞ。広島風お好み焼きがベースになってて、こちらもお酒とよく合いますし、お腹も満足すること間違いなしです。
ピリ辛鶏 葉っぱ巻き
見た目にヘルシーなこちらの料理は「ピリ辛鶏 葉っぱ巻き」です。しっかりと味付けされた鶏肉のそぼろとネギやかいわれをサンチュで巻いて頂きます。
鶏のそぼろにしっかりと味付けしてあるので、見た目に反して濃厚な味わい。これもお酒がすすんで止まりません…!
シメは高菜のおにぎりで
最後のシメは高菜のおにぎりをどうぞ。お酒を飲んだ後の白米とタクアンが、なんとも優しい味で美味しいです。
祭菜さんにはこの他にも、焼きうどんやカルボナーラなど、美味しい炭水化物が色々ありますから、ぜひぜひ楽しんでくださいね。
まとめ
ご覧頂いたとおり、くいものや祭菜は独創的でここでしか味わえない料理の素晴らしさはもちろん、隠れ家的な雰囲気も楽しめるお店です。
マスターと奥様も気さくな方で、店内は和やかな雰囲気です。ネット予約も可能ですし、歓楽街からちょっと小道に入るのではじめて入る時は緊張するかもしれませんが、入って後悔することは絶対にありませんので是非一度寄ってみてくださいね。
基本情報
店名 | くいものや 祭菜(クイモノヤ サイサイ) |
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予約・ お問い合わせ | 0852-28-5990 |
住所 | 島根県松江市寺町185 大きな地図を見る |
営業時間 | 営業時間18:00~24:00定休日日曜日 |
予算 | ¥2,000~¥2,999利用金額分布を見る |
支払い方法 | カード可 |
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