私は16年間にわたってアメリカンツーリスターのソフトスーツケース(布製スーツケース)を愛用してきました。
この度、ついにそのスーツケースが壊れてしまい、16年間苦楽をともにしてきたスーツケースと泣く泣くお別れし、新しいスーツケースをお迎えすることとなりました。買ったのはやはり同じアメリカンツーリスターのスーツケース。
本記事では旧スーツケースを16年間使っての感想、特にアメリカンツーリスターのスーツケースの耐久性と、新たに購入した最新のスーツケースをご紹介します。
アメリカンツーリスターは世界第2位の旅行かばんブランド
アメリカンツーリスターは、その名の通りアメリカの旅行かばんメーカーで、売上の規模は世界第2位です。1位はサムソナイトですが、1955年にアメリカンツーリスターはサムソナイトの傘下に入っています。
したがって現在はサムソナイトが提供する「アメリカンツーリスターブランド」という位置付けです。
サムソナイトとの違いは高級感と価格
同じサムソナイトが提供するブランドですが、「サムソナイト」と「アメリカンツーリスター」では以下の点が異なります。
- 内外装の高級感
- サムソナイトは高級感を演出。
- アメリカンツーリスターはポップな雰囲気を演出。
- 価格(定価はサムソナイトが倍以上高い)
逆に製品としての丈夫さや機能性にはあまり違いがないようです。
値段が2倍高くても高級感を求める人はサムソナイト、実用性とコストパフォーマンスを求める人にはアメリカンツーリスターが人気です。
以下にサムソナイトとアメリカンツーリスターの人気スーツケースを並べてみました。
左がアメリカンツーリスター、右がサムソナイトです。アメリカンツーリスターがポップな雰囲気、サムソナイトが高級感を演出している感じが伝わったでしょうか?
目指すのは「より丈夫で、より機能的で、より美しいデザイン」の旅行かばん
1933年にアメリカで創業した「アメリカンツーリスター」は、より丈夫で、より機能的で、より美しいデザインを目指し続けている、スーツケース、バックパックを中心としたグローバルトラベラーブランドです。世界100ヶ国以上で愛されてきた品質を、日本のツーリスト達にお届けいたします。
アメリカンツーリスター公式サイトより
アメリカンツーリスターの企業理念は上記のとおりで、「より丈夫で、より機能的で、より美しいデザイン」を重視していることが宣言されています。
私が16年間愛用したアメリカンツーリスター
ここからは、私は16年間のあいだ愛用し、昨年暮れまで壊れることのなかったアメリカンツーリスターのスーツケースについて見ていただきましょう。
壊れたのはキャリーハンドル
まずは16年にしてついに壊れた旧スーツケースの写真です。こうして改めて見ると、さすがに傷んでますね(笑
一見大きく壊れているようには見えないと思いますが、スーツケース上部にぴょこんと飛び出しているキャリーハンドル。これ、しまい忘れたのではなくて収まらなくなってしまったのです。
中を開いてガサゴソと調整すると取っ手がしまえるようになるのですが、しばらくするとまた収まらなくなります。
中もさすがに傷んでいるが…
16年も使えば中もさすがに傷んでいてお見せするのが恥ずかしいのですが…
傷んではいるものの、収納自体に問題はなく出張や旅行に活躍してくれました。
壊れたのは取っ手の収納部
底の布を開いてみると、壊れた箇所が見えてきます。壊れたのは赤丸の部分ですね。
ここに本来ならビスが装着されているはずなのですが外れてしまっています。底の部分もかなり負荷がかかっていたらしく傷だらけですね。
側面や背面は傷んではいるものの問題なし
側面や背面も見ていただきましょう。さすがに擦り切れなども目立ちます。
しかしながらスーツケース本来の役目はきちんと果たしてくれていていました。
底面も特に問題なし
底面は、重い荷物を収納したスーツケースが道路などの路面と直接接触する場所です。ここに関しても故障等は一切なし。
さすがに傷んではいるものの、その役目を最後までしっかりと果たしてくれました。
ローラーも傷んではいるものの、旅先では問題なくコロコロとスムーズに転がってくれていました。
最終的には壊れたものの、アメリカンツーリスターのスーツケースの品質は良好
壊れはしたんですが、なんせ私が使い始めてから16年間、とくに問題なく使い続けて旅行に出張にと活躍してくれたのでアメリカンツーリスターのスーツケースには良い印象をもっています。
ちなみに「16年間使った」と書きましたが、このスーツケースが使われている期間は実はもっと長いです。
というのも、このスーツケース、もとは他の人の使っていたものを譲り受けたものだからです。
もともとはボートピープルとしてアメリカへわたった外国人の知人が使っていて、その人から譲り受けた後に私が16年使ってるので、トータルでは20年位使っていることになります。すごい耐久性ですね。
最新のアメリカンツーリスター スーツケースを購入
そういうわけで新しいスーツケースを購入しました!
購入にあたっては一旦ゼロベースで色々と検討したんですが、結局はアメリカンツーリスターのソフトスーツケースを選択。
色々と調べているうちに有名なドイツのスーツケースメーカーRIMOWAや、イタリア製のおしゃれなスーツケース「ランツォ」などに心が動いたんですが、やはりスーツケースの最も重要な機能は耐久性と軽さだと思い直し、私にとって十分すぎるほど耐久性を証明してくれたアメリカンツーリスターのスーツケースに決めました。
上質さが漂う外観
外観はけっこう上質な印象です。黒・グレー・白(ロゴやステッチ)の3色を使わけてあり、全然安っぽい感じがしません。
出張とプライベート旅行に実際につかってみての感想
抜群の収納力
やっぱり収納力は抜群ですね。マックスウェル スピナー68 エキスパンダブルは収納力を上げるために下方がやや大きめにデザインされているのですが、これ思った以上に効果が大きいです。
今回は出張、プライベート旅行ともにパソコンバッグをそのままスーツケースに収納して出かけたのですが、楽々収納できましたし、その上で着替え等を入れても十分余裕がありました。
タブレットや充電器は外側のポケットに
布製スーツケースでは多くの場合、外ポケットが装備されています。今回購入した「マックスウェル スピナー68 エキスパンダブル」も、外側になんと3つの収納ポケット(上段1つ、下段2つ)が用意されています。
ここにタブレットや充電器を収納しておくと、必要な時にさっと取り出せて大変便利。タブレットは移動中や新幹線でメールチェク等したいとき、充電器は新幹線や空港の充電スペースでさっと取り出せるのでビジネスシーン、プライベートの両方でスマートに振る舞えます。
四輪ホイールの回転がスムーズで移動が楽
実際につかって良かった点2つめは、4輪ホイールの回転が非常にスムーズで移動が楽だったことでした。
公式サイトにも「凹凸のある道でも安定した機動性を発揮する4輪ダブルホイールも装備」と書いてあるのですがまさにそのとおりで、ほとんど力を入れなくてもスーッとスムーズに転がってくれますし、タイル状の路面でも楽に進むことができました。
おしゃれなホテルでも見劣りしないシンプルなデザイン
上の写真はプライベートで宿泊した別府市のアマネク別府ゆらりです。ラウンジからベッドルームまで、とてもおしゃれなホテルでした。
マックスウェル スピナー68 エキスパンダブルは高級なスーツケースではありませんが、デザインがシンプルなため、今回宿泊したようなおしゃれなホテルでも自然に溶け込んでくれますね。
こういうシンプルなデザインのスーツケースはビジネスでもプライベートでも自然に使いこなせるので、マックスウェル スピナー68またはこの後紹介する一つ小さいサイズのスピナー50を持っておけば、どのようなシーンでも困らないですよ。
新幹線で荷物台に置けるサイズ
新幹線では縦・横・奥行きの長さの合計が160cmを超えると座席上の荷物台には置くことができず、特大荷物専用スペースに置かなければなりません。
しかしながらマックスウェル スピナー68の3辺は拡張した状態でも68 x 47 x 34 = 149cm で、160cmを超えませんので新幹線の荷物台に置くことができます。
マックスウェル スピナー68を買ってから2週間後に新幹線で出張に行きましたが、十分に荷物が入るサイズでありながら荷物台に置けるサイズは便利でした。
駅や展示会場のロッカーにも収納可能
先日、東京出張に行ってきました。マックスウェル スピナー68が駅や展示会場のロッカーに収納できるかどうかちょっとドキドキしましたが、問題なく収納できました。
具体的には東京ビッグサイトとJR大崎駅でロッカーに入れました。注意点として、ロッカー下部にあるちょっと大きめ荷物用のロッカーじゃないと入りません。したがって通常荷物より100円〜200円高くなってしまいますが、重い荷物をロッカーに預けられるというのは安心感がありますね。
5ヶ月間使っての経過報告
2023年5月1日現在、このスーツケースを購入してから約5ヶ月が過ぎました。
その間、このスーツケースを持って熊本、大分、香川、東京に行き、プライベートで友人宅に泊まりがけで遊びに行く際にも10回ぐらいは使ってますが、現時点では何も問題は発生しておらず快適に使えています。
追記: 1年3ヶ月使っての経過報告
2024年3月29日現在、このスーツケースを購入してから約1年3ヶ月が過ぎました。
先ほどの熊本、大分、香川、東京に加えて、名古屋、和歌山、島根(地元)のホテル、そして再度、東京出張にも行きましたが、現在も全く問題なく使えています。
特に問題点はありませんが、この後書いていますように、やはり1泊〜2泊程度の旅にはスピナー68はちょっと大きすぎるかなと感じます。
とはいえ、1週間近くの出張もあるので、そういう場合にはちょうどいいサイズであり、後で紹介するスピナー50と2つあると使い分けができて良いと思います。
私が金属製や樹脂製ではなく布製のソフトスーツケースを買う理由
日本国内においては樹脂製のスーツケースが人気ですが、私は布製のソフトスーツケースを好んでいます。
理由1:前面に収納ポケットがあるので、倒さなくても物を取り出せる
第一の理由は、先ほども書いたように前面に収納ポケットがあるため、スーツケースを横倒しにして開かなくても物を取り出せることです。
これ意外に大きい利点で、空港や駅でちょっと何か出したい時、中には着替えも入っているのに、横倒しにしてガバッとスーツケースを開くのは抵抗がありますよね。
その点、途中で取り出しそうなものは外側のポケットに入れておいて、必要な時にスーツケースを立てたままサッと取り出せるのはとてもスマートで、私がソフトスーツケースを選ぶ最も大きな理由になってます。
理由2:ホテルで場所を取らない
さらにホテルに着いてからも、樹脂製や金属製スーツケースは両側を大きく開いて物を取り出す必要があるため、けっこうスペースをとります。
しかしソフトスーツケースならば上の写真のように蓋の部分を開いて壁に立てかけておけばいいのでスペースが半分ですみます。これもソフトスーツケースの利点ですね。
理由3:軽さ
もちろん布製ならではの「軽さ」も、旅先で体力を奪われないという大きな利点です。金属製よりも軽いのはもちろんですが、同じサイズの樹脂製スーツケースと比較しても0.5kg程度軽いです。
スーツケースは普段は床を車輪で転がせばいいので、そこまで重さを感じませんが、駅の階段や飛行機の座席上への収納など旅先でスーツケースを持ち上げるシーンは意外に多いものです。
スーツケースの重さでへとへとにはなりたくないので、私はできるだけ軽いソフトスーツケースを選んでいます。
理由4:価格が安い
価格の安さも大きな魅力です。一般的に布製のソフトスーツケースは樹脂製や金属製のスーツケースに比べて安いです。
価格が安いということは経済的に助かりますし、それだけ選択肢の幅が広がるということでもあります。
さて、ここからは私が今回購入したアメリカンツーリスターの布製スーツケース「マックスウェル スピナー68 エキスパンダブル」の価格とスペックをご紹介していきましょう。
マックスウェル スピナー68 エキスパンダブルの価格とスペック
品名 | マックスウェル スピナー68 エキスパンダブル |
メーカー | アメリカンツーリスター |
カラー | ブラック |
品番 | HA6-29002 |
素材 | ポリエステル |
サイズ | 68 x 47 x 32/34 cm |
容量 | 約 78/82L(拡張時) |
重量 | 約 3.5kg |
泊数目安 | 4~6泊 |
価格: ¥27,500 (税込)
コストパフォーマンスを重視する人にはアメリカンツーリスターがおすすめ!
¥27,500という価格は、人によっては高いと感じるかもしれませんが、あまり安いものは数年もしないうちに壊れてしまいます。
一方でRIMOWAやサムソナイトのような人気ブランドの売れ筋商品ともなれば最低でも7万円はします。
お金がある人はそちらを買えばいいと思うんですが、私のように予算3万円以内で高い耐久性を備えたコストパフォーマンスの高いスーツケースを選びたい人には、アメリカンツーリスターがおすすめです。
2023年1月現在、アマゾンには出品されていないようです。
マックスウェル スピナー68 の注意点
今回購入したマックスウェル スピナー68エキスパンダブル、写真で見るとわかりにくいかもしれませんが結構大きめです。特に国内旅行や2泊程度の旅行をメインに使う人には大きすぎると思います。
また、飛行機の機内には持ち込めないサイズになりますので搭乗前に預けなければなりません。
国内での1〜2泊程度の旅行がメインで飛行機機内への持ち込み可能なことを重視される方には、次にご紹介する同じアメリカンツーリスターのひとつ下のサイズの、マックスウェル スピナー50がいいでしょう。
1〜3泊程度の旅行がメインの人にはスピナー50がおすすめ
こちらが私が買ったサイズより一回り小さい、アメリカンツーリスター マックスウェル スピナー50です。
品名 | マックスウェル スピナー50 |
メーカー | アメリカンツーリスター |
カラー | レッド |
品番 | HA6-00001 |
素材 | ポリエステル |
サイズ | 50 x 39 x 26 cm |
容量 | 約 39L |
重量 | 約 2.7kg |
泊数目安 | 1~3泊 |
価格: ¥23,100 (税込)
写真だと小さく見えるかもしれませんが、国内の1泊〜3泊旅行がメインの人にとっては、こちらがぴったりと思います。
さらに、スピナー68エキスパンダブルのカラーが黒のみであるのに対して、こちらのスピナー50は黒と赤の2種類あるのも良いですね。
赤は派手な赤ではなく、シックでビジネスにもプライベートにも使える色になっています。
重量もスピナー68より更に軽い2.7kgですのでかなり軽いですし、このサイズならば飛行機で機内持ち込みも可能です。
まとめ
16年間愛用してきたアメリカンツーリスターのスーツケースが故障したことをきっかけに、新しいスーツケースを購入したのでそのレポートをお届けました。
アメリカンツーリスターは私自身16年間使っており、前の持ち主から通算で約20年、壊れることなく使うことができました。
16年使って壊れたのは残念ですが、スーツケースとしてはかなり長持ちしたほうなのではないかと思います。
これから新しく買った「マックスウェル スピナー68 エキスパンダブル」を暫く使ってみたら当サイトでまた使用感をご報告します。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!