定義
デザイナーズホテルとは、ホテルの建築デザインやインテリア(お部屋、レストラン等)が優れており、伝統的な形式のホテルとは一線を画すホテルを指します。
「デザイナーズホテル」という呼称は日本国内で使われることが多く、海外では「デザインホテル」「ブティックホテル」と呼ばれます。
なお、「ブティックホテル」という呼び方は小規模でおしゃれなデザインホテルを大型施設と区別して呼ぶ言葉として生まれました。
ただ、日本国内においてはブティックホテルはラブホテルを指す言葉として使われてきたという歴史があり、あまり使われないようです。
- デザイナーズホテル・デザインホテル: 規模の大小は関係なし
- ブティックホテル: (本来は)小規模なデザインホテルを指す
「デザインホテル」という言葉の起源
「デザインホテル」という言葉は1990年代にデザイン・ホテルズ社によって使用され始め、欧米各国に広がったと言われています。
日本国内におけるデザイナーズホテルの定義
日本国内においては、必ずしも有名なデザイナーによってデザイン・設計されたホテルでなくとも、現代的なデザインのホテルや、独自のオリジナリティあるコンセプトを持つホテルをデザイナーズホテルと呼ぶことがあります。
デザイナーズホテルとコンセプトホテルの違いは?
デザイナーズホテルとコンセプトホテルは明確に分かれていませんが、
- 凝ったデザイン、個性的なデザインで、よりデザイン面での個性が際立つホテルをデザイナーズホテルと呼ぶ。
- デザインを含めたホテル全体のコンセプトが際立っているホテルをコンセプトホテルと呼ぶ。
という違いがあるようです。ただ、この2つの言葉は明確に分けて使用されているわけではありません。時には同じホテルをデザイナーズホテルと呼んだり、コンセプトホテルと呼んだりしている場合もあるようです。
デザイナーズホテルの人気の理由
かつては観光に行った先の宿と言えば、温泉のある旅館や高級ホテルに宿泊し、食事もホテル・旅館で用意されたものを頂くことが殆どでした。しかしながら、若い世代を中心に、高価な温泉地や高級ホテルには宿泊せず、街中の安価なホテルに宿泊して周辺のグルメや観光地を楽しむ、という流れが生まれてきました。
一方で街中の安価なホテルは多くの場合ビジネスホテルということになり、宿泊そのものはあまり楽しいものではありませんでした。
そのような中、宿泊費は安価でありながら、ホテルのデザインやコンセプトで独自性を打ち出した新ジャンルのホテルが生まれ「宿泊費を抑えたいが、特別な宿泊体験をしたい」と考える人々に受け入れられ、近年は特に人気が高まりつつあります。
日本国内で人気のデザイナーズホテル
日本国内で人気なデザイナーズホテル(ブティックホテル)を幾つかご紹介します。
- HOTEL K5(東京)
- ONE@Tokyo(東京)
- ホテルインディゴ箱根強羅(神奈川)
- HOTEL TRUNK WAKKANAI(北海道)
- SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(山形)
- アマネク別府ゆらり(大分)
注目されつつある地方のデザイナーズホテル
当初は東京をはじめとした関東圏で人気を集めたデザイナーズホテルですが、最近は地方都市においても注目を集めています。
前述の通り、近年は地方の街中にあるホテルに宿泊して観光を楽しむスタイルが若年層を中心に増えてきています。
そんな若年層に好まれているのが地方都市のデザイナーズホテルです。
本サイトの指針
当サイトにおいては、伝統的な旅館・高級ホテルではなく、宿泊客に「独自性のあるコンセプト・デザインで特別な体験を提供するホテル」をデザイナーズホテルと定義し実際に宿泊した宿泊記として情報提供しています。
そして、デザイナーズホテル・コンセプトホテルはディナーを提供していないホテルも多いことから、ホテルだけでなく近隣のグルメで実際に行って食べてみて美味しかったお店も合わせてご紹介しています。
デザイナーズホテルに興味のある方は是非ご覧になってください。